研究倫理
研究倫理規程
序文
聖書科学研究センター(Biblical Science Research Center:BSRC)は、真理、知的誠実性、学問的責任、そして隣人愛を通して神の栄光を現す研究を推進することを使命としています。
科学研究は、単なる技術的作業ではありません。
観察、解釈、計算、論文執筆、出版、批判、そして社会への発信に至るまで、あらゆる研究活動には倫理的責任が伴います。
研究者は、どの証拠を採用するか、データをどのように提示するか、異なる立場をどのように公平に紹介するか、不確実性をどのように認めるか、さらに科学的知識をどのように用いるかについて、絶えず倫理的判断を求められます。
そのため、研究倫理は科学的方法論から切り離して考えることはできません。
聖書科学研究センターは、「真理は神に属する」と信じています。
したがって、
• 虚偽
• 操作
• 剽窃
• 誇張
• 証拠の隠蔽
• 軽率な非難
は、単なる学術的不正ではありません。
それらは、真理の神の御前における倫理的罪でもあります。
キリスト者の研究者は、聖書の真理を擁護するだけではなく、研究そのものの進め方においても真実を体現する者として召されています。
本規程は、聖書科学研究センターにおける
• 研究
• 教育
• 執筆
• 出版
• 図表・映像による表現
• 共同研究
• 公的発信
に共通して適用される倫理原則を示すものです。
第Ⅰ部 研究倫理の神学的基盤
1.神は真理の神である
あらゆる研究倫理は、神のご性質に基づいています。神は真実なお方です。
神は決して、
• 偽ることもなく、
• 欺くこともなく、
• 操ることもなく、
• 現実を歪めることもありません。
神のみことばは真理であり、神の創造のみわざは、その知恵、力、そして秩序を忠実に示しています。
人間は神のかたちに創造されたゆえに、研究者には真理を探究し、それを正しく伝える倫理的責任があります。
したがって、真実を語ることは単なる専門職としての美徳ではありません。それは、神の御前における義務なのです。
2.すべての研究は Coram Deo(神の御前)で行われる
すべての研究は、神の御前(Coram Deo)において行われます。
研究者が一人で研究室にいるときであっても、その研究活動は創造主の目から隠されることはありません。
神は、
• 研究者の動機
• データの出所
• 計算の正確さ
• 文献の扱い
• 報告書から除外された事項
• 正直な誤りと故意の欺きとの違い
そのすべてをご存じです。
研究が神の御前で行われていることを自覚するならば、
研究者の内には
• 畏敬
• 謙遜
• 勤勉
• 説明責任
が養われるはずです。
3.研究者は真理の所有者ではなく、管理者である
研究者は真理を創り出す者ではありません。
また、真理を自らの私有財産として所有する者でもありません。
研究者に与えられている能力、研究の機会、知識、研究資源、そして証拠は、すべて神の摂理による賜物として受けたものです。
したがって、科学的知識は管理責任(Stewardship)として取り扱われなければなりません。
研究者は、神から委ねられたこの知識を、次の目的のために忠実に用いる責任があります。
• 神の栄光を現すため
• 教会に仕えるため
• 社会全体の益に資するため
• 人のいのちを守るため
• 神が創造された世界を責任をもって管理するため
これに対して、科学的知識を
• 個人的な名誉や評価の獲得
• 組織や機関の権力維持
• 経済的利益の追求
• 特定の思想やイデオロギーを支配する手段
として用いることは、本来の目的から逸脱しています。
知識は、人間が所有するものではなく、神から委ねられた使命(Stewardship)として忠実に管理されるべきものです。
4.堕落は科学研究の営みにも影響を及ぼす
人間の罪は、道徳や宗教生活だけでなく、知的活動(Intellectual Life)にも影響を及ぼしています。
そのため、研究者は次のような誘惑に直面することがあります。
• 高慢
• 野心
• 恐れ
• 自ら支持する理論への過度な執着
• 名声や評価への欲求
• 経済的利益
• 所属機関からの圧力
• 確証バイアス(Confirmation Bias)
• 批判に対する敵対的態度
キリスト者の研究者であっても、これらの誘惑から免れることはできません。
したがって、聖書に立脚する研究機関は、次のような制度を備えていなければなりません。
• 透明性(Transparency)
• 誤りを訂正する仕組み(Correction)
• 適切な査読・検証(Review)
• 説明責任(Accountability)
聖書への忠実さは、すべての科学的結論が常に正しいことを保証するものではありません。
しかし、誤りを認め、訂正しようとする謙遜な姿勢を生み出すべきです。
科学研究における誠実さとは、自らの誤りを隠すことではなく、真理の前にへりくだって学び続ける姿勢に表れます。
5.神と隣人への愛が研究を支配する
聖書は、最も重要な戒めとして神を愛することそして隣人を愛することを教えています。
したがって、研究は、単に技術的に実行可能かどうかによって評価されるべきではありません。
それ以上に、神の御前に忠実であり、隣人にとって益となるものであるかという倫理的観点から評価されなければなりません。
科学研究は、次のような目的を目指すべきです。
• 人間の尊厳を守ること
• 苦しみを軽減すること
• 真実に基づく理解を深めること
• 害悪を未然に防ぐこと
• 被造世界を責任をもって管理すること
• 教会の証しを強めること
どれほど学術的に優れた研究であっても、もしそれが道徳的に破壊的であるならば、それは忠実なキリスト教的学問とは言えません。
キリスト者の研究とは、単に知識を増やす営みではなく、神への愛と隣人への愛を具体的に実践する奉仕でもあるのです。
第Ⅱ部 真実性と誠実性
6.データを捏造してはならない
研究者は、次のようなものを決して捏造してはなりません。
• 測定値
• 実験結果
• 観察記録
• インタビュー回答
• 標本記録
• 調査結果
• 引用文献
• 計算結果
• 歴史的証拠
データの捏造(Fabrication)とは、
存在しない証拠を意図的に作り出す行為です。
これは、読者、共同研究者、研究機関、そして社会からの信頼を著しく損ないます。
さらに、それは、研究対象である被造世界の創造主である神の御名を辱める行為でもあります。
いかなる理由によっても、
• 弁証学上の目的
• 神学的信念
• 組織からの圧力
• 出版への期待
は、データの捏造を正当化する理由にはなりません。
7.データを改ざんしてはならない
研究者は、望ましい結論へ導くために、データを変更、隠蔽、歪曲、あるいは恣意的に選別してはなりません。
改ざん(Falsification)には、
例えば次のような行為が含まれます。
• 数値を書き換えること
• 都合の悪い結果を説明なく除外すること
• 画像を誤解を招く方法で加工すること
• グラフを操作して差異を誇張すること
• 失敗した実験を隠すこと
• 結果を見た後で分類基準を変更すること
• 全体を代表しない一部の証拠だけを提示すること
一方で、補正、校正、フィルタリング、あるいは一定のデータ除外が科学的に必要となる場合があります。
その場合には、その手順と理由を明確に記録しなければなりません。
8.研究結果は誠実に報告しなければならない
研究報告は、証拠が実際に支持している内容を、正確に反映しなければなりません。
研究者は、次のような表現をしてはなりません。
• 弱い証拠を決定的証拠として示すこと
• 相関関係を因果関係として断定すること
• 可能性を確実性として述べること
• 仮説を観察事実として提示すること
• シミュレーションを直接証拠であるかのように扱うこと
• 一つのモデルを確立された事実として提示すること
研究で用いる表現の強さは、証拠の強さに対応していなければなりません。
例えば、
• 「証明する(demonstrates)」
• 「立証する(proves)」
• 「支持する(supports)」
• 「示唆する(suggests)」
• 「整合している(is consistent with)」
• 「可能性が残されている(remains possible)」
といった表現は、その意味を慎重に区別して用いる必要があります。
9.都合の悪い証拠を無視してはならない
研究者は、自らの仮説や解釈に不利であるという理由だけで、重要な証拠を除外してはなりません。
反対の証拠についても、
• 存在を認め
• 十分に検討し
• 公平に評価し
• 必要に応じて議論へ組み込まなければなりません。
真に優れた研究論文とは、異論を避ける論文ではなく、重要な反論に誠実に向き合う論文です。
10.不確実性を正直に認める
科学研究の多くは、一定の不確実性を含んでいます。
その原因には、例えば次のようなものがあります。
• 測定精度の限界
• 標本数のばらつき
• 過去の環境条件の不明確さ
• 推定寸法
• 不完全な化石資料
• 単純化されたモデル
• 不確定な係数
• 実験データの不足
研究者は、適切な範囲、研究の限界、信頼水準、および前提条件を、読者に対して誠実に示さなければなりません。
実際以上の精密さを装うこと(False Precision)は避けるべきです。
11.正直な誤りと研究不正を区別する
研究者は、欺こうとする意図がなくても、誤りを犯すことがあります。
例えば、
• 計算ミス
• 誤った引用
• 用語の誤解
• 不適切な前提
• ソフトウェアの不具合
• 転記ミス
などが挙げられます。
このような正直な誤り(Honest Error)は、判明した時点で速やかに訂正されるべきです。
一方、研究不正(Research Misconduct)とは、真理を軽視し、故意または重大な過失によって行われる行為を指します。
誤りも不正も適切な対応を必要としますが、両者を同一の倫理的問題として扱ってはなりません。
第Ⅲ部 証拠・モデル・解釈
12.観察と解釈を明確に区別しなければならない
研究においては、次の各段階を明確に区別しなければなりません。
• 直接観察された事実
• 実際に測定された値
• 計算によって得られた結果
• 推論によって導かれた内容
• 復元(Reconstruction)された内容
• 仮説として提案された内容
例えば、ある化石構造の存在そのものは、直接観察できる事実です。
しかし、その構造の
• 機能
• 生息環境
• 年代
• 他の生物との歴史的関係
については、解釈を必要とします。
したがって、読者は、どこまでが観察事実であり、どこからが研究者による解釈であるのかを明確に判断できなければなりません。
13.科学モデルは「モデル」として提示しなければならない
科学モデルとは、現実を理解するために構築された体系的な表現(Structured Representation)です。
モデルそのものが、現実そのものではありません。
研究者は、モデルについて次の事項を明示しなければなりません。
• モデルの目的
• 前提条件
• 使用した変数
• 適用上の限界
• 境界条件
• 適用可能な範囲
概念図は、過去の現実をそのまま描いた図として提示してはなりません。
復元された古環境は、「復元図(Reconstruction)」であることを明示すべきです。
提案された作用機構についても、確立した事実ではなく、「提案されたモデル」であることを明確に示さなければなりません。
14.モデルは批判から守られてはならない
BSRC が構築したいかなる科学モデルも、絶対に誤りがないものではありません。
すべてのモデルは、常に次の対象となるべきです。
• 検証
• 実験
• 批判
• 他モデルとの比較
• 改良
• 必要に応じた放棄
聖書への忠実さと、ある特定の科学モデルへの忠実さとは、同一ではありません。
聖書は権威を有します。
しかし、人間が構築した科学モデルは暫定的(Provisional)なものです。
15.前提条件は透明でなければならない
あらゆる計算、解析、および科学モデルは、何らかの前提条件に基づいています。
研究者は、少なくとも次の前提を明示すべきです。
• 環境条件
• 初期条件
• 幾何学的条件
• 材料特性
• 変化率
• 生物学的能力
• 年代設定
• 使用した方程式の適用条件
結論は、前提条件が許容する以上の確実性を持つかのように提示してはなりません。
透明性の高い研究とは、結論だけではなく、その結論を支える前提も公開されている研究です。
16.否定的結果も重要な研究成果として報告すべきである
実験が期待どおりの結果を示さなかった場合でも、あるいは仮説が支持されなかった場合でも、その成果には学術的価値があります。
否定的結果(Negative Results)は、
例えば次のような貢献をもたらします。
• 自然界に存在する限界条件を明らかにすること
• 誤った前提を明確にすること
• 同じ失敗を繰り返すことを防ぐこと
• 将来のモデルを改善すること
• 証拠が支持していない内容を明らかにすること
研究者は、
期待した結果が得られなかったことを、
隠すべき失敗と考えてはなりません。
誠実な科学とは、成功した結果だけを公表することではなく、真理を探究する過程そのものを正しく共有することにあります。
第Ⅳ部 引用・著者資格・知的財産
17.盗用(Plagiarism)は厳しく禁止される
研究者は、他者の
• 文章
• 着想
• データ
• 図表
• 計算
• 研究構成
を、自らの成果であるかのように発表してはなりません。
盗用(Plagiarism)には、次のような行為が含まれます。
• 出典を示さずに文章を転載すること
• 出典を明示せずに、原文に極めて近い表現で言い換えること
• 他者の著作を翻訳しながら出典を示さないこと
• 許可または引用表示なく図表を再利用すること
• 他の研究者の解釈を、自らの独創的見解として提示すること
適切な引用は、単なる学術上の形式ではありません。それは、他者の知的成果を正当に尊重する倫理的責任でもあります。
18.引用資料は正確に紹介しなければならない
文献を引用する際には、著者の本来の意図を歪めてはなりません。
研究者は、次のような引用方法を避けるべきです。
• 必要な前後の文脈を省略すること
• 自説に都合の良い部分だけを抜き出すこと
• 著者が述べていない主張を帰属させること
• 原著者の論証の強さや目的を誤って伝えること
自説を支持する文献だけでなく、反対の立場にある文献についても、同じ基準の正確さと公平さをもって紹介しなければなりません。
19.可能な限り一次資料を用いる
重要な主張を行う場合には、可能な限り、一次資料(Primary Sources)を参照しなければなりません。
これには、例えば次のものが含まれます。
• 原著論文
• 歴史資料
• 技術報告書
• 聖書原語資料
• データセット
• 特許資料
• 公的記録
二次資料や要約文献は有益ですが、正確性が重要となる場合には、一次資料の代用として用いるべきではありません。
20.著者資格は実際の貢献に基づかなければならない
著者(Author)として名前を記載できるのは、研究に対して実質的な知的貢献または実務的貢献を行った者に限られます。
そのような貢献には、例えば次のものがあります。
• 研究課題の設定
• 研究方法の設計
• データの収集または解析
• モデルの構築
• 論文本文の主要部分の執筆
• 最終的な論証内容への責任
名誉的著者(Honorary Authorship)は、研究倫理に反します。
次のような理由だけで、著者として記載してはなりません。
• 地位
• 資金援助
• 管理職としての権限
• 個人的な友人関係
• 所属機関での役職
著者資格は、肩書ではなく、研究への実質的貢献によって決定されるべきです。
21.貢献者は適切に謝辞へ記載する
著者資格には至らないものの、研究に重要な協力を行った者については、謝辞(Acknowledgments)において適切に記載しなければなりません。
例えば、
• 技術査読者
• 編集者
• 翻訳者
• イラストレーター
• 実験補助者
• データ提供者
• ソフトウェア開発者
• 研究支援機関
などが該当します。
謝辞は、その人物の実際の貢献内容を正確に反映するものでなければなりません。
22.著者は研究内容に責任を負わなければならない
著者として記載されるすべての者は、研究の中心的主張を理解し、その内容の誠実性に対して責任を負わなければなりません。
出版前には、すべての著者が最終原稿を確認することが求められます。
十分な確認を行っていない論文に、自らの氏名を著者として掲載することは、研究倫理に反します。
23.重複出版は必ず開示しなければならない
研究者は、実質的に同一内容の研究成果を、それぞれ独立した新しい研究であるかのように、複数の媒体へ投稿してはなりません。
例えば、
• 学会予稿
• ウェブサイト掲載記事
• プレプリント
• 翻訳版
• 改訂版
などが既に存在する場合には、必要に応じて適切に開示しなければなりません。
適法な再出版や改訂版の刊行は認められますが、その経緯は読者に対して透明でなければなりません。
24.著作権および利用許諾を尊重する
研究者は、次のような資料について、法的および倫理的制限を遵守しなければなりません。
• 写真
• 図版
• 書籍
• 学術論文
• 地図
• データセット
• ソフトウェア
• 映像資料
• 音声資料
利用許諾が必要な場合には、
事前に適切な許可を取得しなければなりません。
また、フェアユース(Fair Use)が常に適用されると考えてはなりません。
インターネット上で公開されている資料であっても、著作権の保護対象である場合が少なくありません。
研究者は、知的財産権を尊重し、法令と研究倫理の双方を遵守しなければなりません。
第Ⅴ部 査読と学術的責任
25.査読は誠実かつ公平に行わなければならない
査読者(Reviewer)は、著者個人ではなく、研究内容そのものを評価しなければなりません。
査読は、次の原則に基づいて行われるべきです。
• 公平性
• 客観性
• 学術的誠実性
• 建設的姿勢
• 相互尊重
研究者は、著者の立場、所属機関、国籍、年齢、知名度、あるいは神学的背景のみに基づいて、研究を評価してはなりません。
査読の目的は、研究を退けることではなく、より優れた研究へ導くことにあります。
26.利益相反がある場合は査読を辞退しなければならない
査読者は、次のような事情により、公平な判断が困難である場合には、速やかに編集者へ申し出なければなりません。
例えば、
• 著者との共同研究
• 雇用関係
• 指導・被指導関係
• 家族関係
• 個人的対立
• 財政的利害関係
• 研究競争上の利害
利益相反(Conflict of Interest)が重大である場合には、査読を辞退すべきです。
研究倫理とは、公平であることだけではなく、公平であることが第三者にも明らかであることを求めます。
27.査読資料の機密性を保持する
査読過程で知り得た情報は、厳重に秘密として扱わなければなりません。
査読中の原稿を、著者の許可なく第三者へ提供したり、内容を公表したり、自らの研究へ利用したりしてはなりません。
未公表の研究成果は、著者に帰属する知的財産です。
査読者は、その信頼を損なわないよう行動しなければなりません。
28.批判は証拠に基づかなければならない
学術的批判は、感情や個人攻撃ではなく、証拠と論理に基づかなければなりません。
批判を行う際には、例えば次の点を明確に示すべきです。
• 証拠の不足
• 推論上の問題
• 方法論上の欠陥
• 計算上の誤り
• 文献解釈の問題
• 前提条件の妥当性
人格への攻撃や、動機の憶測による批判は、健全な学術的議論を損ないます。
29.学術的な意見の相違は敬意をもって扱う
研究者の間には、誠実な努力にもかかわらず、解釈や結論について意見の相違が生じることがあります。
そのような場合であっても、互いを尊重し、相手の議論を正確に理解したうえで応答しなければなりません。
異なる立場を、意図的に単純化したり、誤って要約したり、極端な形へ歪めたりしてはなりません。
真理の探究は、敵対ではなく、誠実な対話によって深められるべきです。
30.研究共同体全体の健全性を守る責任を負う
すべての研究者は、自らの研究だけでなく、学術共同体全体の健全な発展にも責任を負っています。
そのため、研究者は次のことに努めるべきです。
• 若手研究者を育成すること
• 正確な研究方法を伝えること
• 高い倫理基準を維持すること
• 誠実な学術文化を築くこと
• 真理を第一とする研究風土を守ること
学問は、個人の成功だけを目的とする営みではありません。
神から委ねられた知的共同体として、互いに仕え合いながら、真理の探究を続ける使命を担っています。
第Ⅵ部 人工知能とデジタルツール
31.人工知能は研究を支援できるが、責任を代替することはできない
人工知能(AI)は、次のような研究活動を支援するために用いることができます。
• 文章の校正
• 翻訳
• 文献の整理
• プログラミング
• データの整形
• 図表・可視化の作成
• アイデアの整理(ブレインストーミング)
• 初期的な分析
しかしながら、AI は、完成した研究成果に対する倫理的責任や学術的責任を負うことはできません。
最終的な研究成果については、研究者自身が次の事項に責任を負わなければなりません。
• 正確性
• 引用の適切性
• 解釈の妥当性
• 独創性
• 事実の検証
• 研究倫理への適合
32.AI が生成した内容は必ず検証しなければならない
人工知能は、次のような誤りを生成することがあります。
• 不正確な事実
• 実在しない参考文献
• 誤った計算
• 存在しない引用
• 一見もっともらしく見えるものの、証拠によって裏付けられていない解釈
したがって、AI が生成したという理由だけで、いかなる主張も正しいものとして受け入れてはなりません。
重要な主張については、信頼できる文献、一次資料、または直接の計算・検証によって、必ず確認しなければなりません。
33.AI を著者として記載してはならない
著者資格には、
• 研究内容に対する責任
• 同意
• 説明責任
• 知的所有権
が求められます。
人工知能は、これらの条件を満たすことができません。
したがって、AI を論文、報告書、書籍等の著者として記載してはなりません。
ただし、AI を研究補助として重要な範囲で利用した場合には、投稿先の学術誌または研究機関の規程に従い、適切な形でその利用を明示することができます。
34.AI によって生成または大幅に修正された画像は明示しなければならない
人工知能によって生成された画像、または AI によって大幅な修正が施された画像は、その旨を明確に表示しなければなりません。
そのような画像を、次のものとして提示してはなりません。
• 写真
• 化石の原資料
• 直接観察の記録
• 歴史的事実として確認された復元図
AI による画像は、教育的説明や概念図として有用である場合があります。
しかし、その証拠としての位置づけは、常に明確に区別されなければなりません。
35.機密情報を安易に AI システムへ入力してはならない
研究者は、適切な許可および安全性の確認を行わないまま、次のような情報を AI やその他のデジタルシステムへ入力してはなりません。
• 機密情報
• 未公表の研究資料
• 個人情報
• 医療情報
• 営業秘密・知的財産
• その他、アクセスが制限されている情報研究者は、個人のプライバシーと知的財産権を適切に保護する責任を負います。
36.自動解析は再現可能でなければならない
ソフトウェア、アルゴリズム、または AI が解析に重要な役割を果たした場合には、必要に応じて、少なくとも次の事項を記録しなければなりません。
• 使用したソフトウェア
• バージョン
• 入力データ
• 処理手順
• 使用したパラメータ
• 検証方法
合理的に再現可能であるにもかかわらず、内容が不明なブラックボックス処理のみに依存して研究結果を導いてはなりません。
研究成果は、第三者が検証し、必要に応じて再現できるだけの透明性を備えていなければなりません。
第Ⅶ部 人を対象とする研究と個人情報
37.人間の尊厳は常に守られなければならない
すべての人間は、神のかたち(Imago Dei)に創造された存在です。
したがって、人を対象とする研究は、常に次のことを尊重しなければなりません。
• 人間の尊厳
• 生命
• 身体の完全性
• プライバシー
• 自由
• 十分な情報に基づく自己決定
人間は、科学研究の発展のための単なる手段として扱われてはなりません。
38.十分な説明に基づく同意(インフォームド・コンセント)が必要である
研究に人が参加する場合には、参加者が十分に理解できる形で、少なくとも次の事項について説明を受けなければなりません。
• 研究の目的
• 研究の方法
• 予想される危険性
• 期待される利益
• データの利用方法
• 個人情報の保護
• 研究参加を自由に撤回できる権利
同意は、本人の自由意思によって与えられなければなりません。
強制、欺瞞、権力や立場を利用した圧力は、いずれも認められません。
39.特に配慮を要する人々には、より慎重な保護が必要である
次のような人々が研究対象となる場合には、通常以上の倫理的配慮が求められます。
• 子ども
• 高齢者
• 判断能力に制限のある人
• 患者
• 難民
• 経済的に弱い立場にある人
• 指導教員等の直接的な権限下にある学生
• 深刻な危機や困難の中にある人
研究への同意の取得および危険性の評価は、それぞれの立場の脆弱性(Vulnerability)を十分考慮して行わなければなりません。
40.個人情報は適切に保護しなければならない
研究者は、研究目的に必要な範囲を超えて個人情報を収集してはなりません。
個人情報および機微な情報については、次の原則を守らなければなりません。
• 安全に保管すること
• 権限を有する者だけがアクセスできること
• 必要に応じて匿名化すること
• 必要な期間を超えて保持しないこと
法的および倫理的な正当な理由がない限り、本人の許可なく個人情報を公表してはなりません。
41.医学的・心理学的主張には特別な慎重さが求められる
医学および心理学に関する研究は、人の生命、治療、および人生における重要な意思決定へ大きな影響を与える可能性があります。
そのため、研究者は、自らの専門性や証拠が及ぶ範囲を超えて、医学的または心理学的な主張を行ってはなりません。
また、予備的な研究成果を、臨床上の助言や確立した医療知識であるかのように提示してはなりません。
人の健康に影響を及ぼす可能性がある研究については、適切な専門家による査読および評価を受けることが求められます。
第Ⅷ部 動物と被造世界
42.動物は責任をもって取り扱われなければならない
動物は神が創造された被造物であり、不必要な苦痛を与えてはなりません。
動物を用いる研究においては、少なくとも次の事項を十分に考慮しなければなりません。
• 科学的必要性
• 代替手段の有無
• 苦痛の軽減
• 人道的な飼育および取扱い
• 適切な監督体制
動物は、神のかたちに創造された人間と同一の地位を有するものではありません。
しかし、神の被造世界の一部として、残虐または無責任に取り扱われてはなりません。
43.標本は合法かつ倫理的な方法で取得しなければならない
化石、生物標本、組織試料、考古学的遺物、および地質試料は、合法かつ倫理的な方法によって取得しなければなりません。
研究者は、次の事項を尊重しなければなりません。
• 所有権
• 採集許可
• 保護区域
• 博物館の規程
• 輸出入に関する法令
• 文化財保護に関する規定
科学的価値が高いという理由だけで、窃盗、違法取引、あるいは保護対象資料の破壊が正当化されることはありません。
44.環境への影響は最小限に抑えなければならない
野外調査を実施する際には、次の対象に対して、不必要な損傷を与えないよう努めなければなりません。
• 生息環境
• 地質学的露頭
• 考古学的遺跡
• 絶滅危惧種
• 地域社会
試料採取は、研究目的に照らして必要最小限の範囲にとどめなければなりません。
研究者は、将来の研究者や地域社会もまた、同じ被造世界を調査し学ぶ責任を共有していることを忘れてはなりません。
45.管理責任(Stewardship)は搾取を意味しない
聖書が教える「地を治めよ」という文化命令は、自然を無制限に利用し、破壊する権利を人間に与えるものではありません。
科学および技術の営みは、次の被造物を責任をもって管理することを目的とすべきです。
• 土地
• 水資源
• 大気
• 生物資源
• 生態系
被造世界は、究極的には神に属しています。
人間は、その絶対的所有者ではなく、神から委ねられた管理者(Steward)です。
したがって、研究活動は、自然を支配するためではなく、創造主なる神への忠実な管理責任を果たすために行われなければなりません。
第Ⅸ部 利益相反と研究の独立性
46.財務上の利益相反は開示しなければならない
研究者は、研究の計画、実施、評価、または結論に合理的な影響を及ぼす可能性のある財務上の利害関係について、適切に開示しなければなりません。
これには、例えば次のようなものが含まれます。
• 研究助成金
• スポンサー契約
• コンサルティング契約
• 製品・企業への利害関係
• 特許権の保有
• 所属機関からの研究資金
研究資金を受けること自体は、研究の妥当性を否定するものではありません。
しかし、財務上の影響を隠すことは、研究に対する信頼を損ないます。
47.個人的および組織的な利益相反も開示しなければならない
利益相反は、財務的なものに限られません。
例えば、次のような事情も、研究の公平な判断に影響を及ぼす可能性があります。
• 所属機関への強い忠誠心
• 個人的な対立関係
• 指導的立場や管理権限
• 家族関係
• 公的な立場での主張や活動
• 特定の理論、製品、またはモデルへの継続的な関与
これらが、研究の評価または社会からの信頼に影響を及ぼす可能性がある場合には、研究者はその事実を適切に開示しなければなりません。
48.資金提供者は研究結果を支配してはならない
研究資金を提供する機関は、研究を支援することはできますが、あらかじめ定められた結論を研究者に要求してはなりません。
研究者は、次の自由を保持しなければなりません。
• 否定的な結果を報告すること
• 不確実性を認めること
• 自説に反する証拠を公表すること
• 過去の結論を訂正すること
研究資金は、科学的結論を買うことはできません。
49.組織の名声は真理に優先してはならない
BSRC は、組織の社会的評価や名声を守るためだけに、誤りの訂正や必要な修正を抑制してはなりません。
真理に献身する研究機関は、自らの誤りを率直に認め、必要な訂正を公に行う勇気を持つべきです。
長期的な信頼は、誤りを隠すことによってではなく、誠実さと透明性によって築かれます。
第Ⅹ部 査読と学術的批判
50.査読は学術的説明責任を果たす重要な手段である
査読(Peer Review)は、研究の質を高めるための重要な学術的手続きです。
査読は、例えば次のような事項を明らかにする助けとなります。
• 誤り
• 不十分な前提
• 不明瞭な表現
• 十分な根拠を欠く主張
• 方法論上の限界
BSRC は、責任ある学術的批判を、研究を改善するための重要な手段として積極的に評価します。
51.査読者は公平性と機密保持を守らなければならない
査読者は、論文を評価する際、次の事項に基づいて判断しなければなりません。
• 証拠
• 論理
• 研究方法
• 記述の明確さ
査読者は、次のような行為をしてはなりません。
• 査読資料に含まれる未公表情報を私的に利用すること
• 自己の利益のために出版を不当に遅延させること
• 著者個人を攻撃すること
• 支配的な学説に反するという理由だけで論文を退けること
査読は、真理を探究するための奉仕であり、個人的利益を追求する機会ではありません。
52.反対意見は最も適切な形で取り上げなければならない
研究者は、相手の立場を意図的に単純化したり、歪曲したり、藁人形論法(Straw-man Argument)によって批判してはなりません。
批判の対象となる立場は、その立場を支持する研究者自身が、「公平に紹介されている」と認められる程度に正確に提示されなければなりません。
真に有効な批判は、相手の主張を正確に理解することから始まります。
53.批判は人格ではなく主張に向けられなければならない
科学的または神学的な議論は、次の事項に焦点を当てるべきです。
• 証拠
• 前提
• 論理
• 聖書解釈
• 計算
• 結論
人格攻撃、嘲笑、あるいは相手の動機に関する憶測は、健全な学術的議論を損ない、真理の探究を妨げます。
54.研究者は真理に従って結論を修正する勇気を持たなければならない
責任ある研究者は、次のような場合には、自らの結論を修正することをためらってはなりません。
• 新たな証拠が従来の理解よりも強いことが示された場合
• 計算に重大な誤りが見つかった場合
• 聖書解釈がより適切に修正された場合
• 別のモデルが証拠をより適切に説明できる場合
真理に従って結論を改めることは、弱さではありません。
それは、知的誠実さ(Intellectual Integrity)の表れです。
第ⅺ部 訂正・撤回・研究不正への対応
55.重大な誤りは速やかに訂正しなければならない
研究成果に重大な誤りが判明した場合、研究者は次の事項を誠実に評価しなければなりません。
• 誤りの内容
• 研究結果への影響
• 結論への影響
• 最も適切な訂正方法
必要に応じて、次のような措置を講じることができます。
• 軽微な訂正(Minor Correction)
• 図表の更新
• 改訂版の公表
• 正式な訂正通知(Correction Notice)
• 論文または研究成果の撤回
研究者は、誤りを隠すことではなく、真理を回復することを最優先としなければなりません。
56.必要な場合には論文を撤回しなければならない
次のような理由により、研究の中心的結論がもはや信頼できないと判断される場合には、論文または研究成果を撤回(Retraction)しなければなりません。
例えば、
• データの捏造
• 重大な改ざん
• 深刻な盗用
• 根本的な計算誤り
• 非倫理的な研究
• 方法論の根本的欠陥
論文の撤回は、科学的記録(Scientific Record)の信頼性を守るための措置です。
それは、研究者や研究機関の面子を守るために避けられるべきものではありません。
57.研究不正の申立ては公平に調査しなければならない
研究不正に関する申立ては、自動的に真実であるとも、自動的に虚偽であるとも判断してはなりません。
調査は、次の原則に従って実施されなければなりません。
• 公平性
• 文書による記録
• 必要に応じた機密保持
• 証拠に基づく判断
• 適正な手続(Due Process)の尊重
また、申立てを受けた者には、十分に説明し、反論する機会が与えられなければなりません。
58.機関の対応は問題の重大性に応じたものでなければならない
すべての意見の相違が、研究不正に当たるわけではありません。
すべての誤りが、論文撤回を必要とするわけでもありません。
また、引用の不備が直ちに故意の盗用を意味するわけでもありません。
研究機関は、少なくとも次の違いを明確に区別して対応しなければなりません。
• 正直な誤り(Honest Error)
• 過失(Negligence)
• 著しく軽率な研究実践(Reckless Practice)
• 故意による欺瞞(Intentional Deception)
倫理的対応は、問題の性質と重大性に応じて、適切かつ均衡の取れたものでなければなりません。
第Ⅻ部 公的発信と科学コミュニケーション
59.公に発信する内容は研究結果と一致していなければならない
ウェブサイトの記事、講演、インタビュー、動画、説教、学会発表、および SNS 等で発信する内容は、正式な研究結果を誇張してはなりません。
一般の人々に理解しやすく説明するために内容を簡潔にすることは必要です。
しかし、単純化が事実の歪曲になってはなりません。
60.扇情的な表現を避けなければならない
創造論研究は、時として劇的な主張によって世間の注目を集めることがあります。
しかし研究者は、次のような表現を避けなければなりません。
• 誇張された見出し
• 根拠のない「大発見」の宣言
• 「ある理論は完全に否定された」とする根拠のない断定
• 感情に過度に訴える演出や表現
社会的な注目を集めることは、真理そのものより重要ではありません。
61.予備的研究であることを明確に示さなければならない
研究の初期段階にある成果は、次のいずれかとして明確に表示しなければなりません。
• 予備的研究(Preliminary)
• 探索的研究(Exploratory)
• 仮説段階(Hypothetical)
• 査読前(Under Review)
初期段階の計算や考察について、あたかも十分な科学的検証を経た最終的結論であるかのような印象を、一般社会に与えてはなりません。
62.科学的な相違点は適切に説明しなければならない
研究者は、次の相違を明確に区別して説明しなければなりません。
• データに関する相違
• 解釈に関する相違
• 世界観に関する相違
• 聖書解釈に関する相違
これらは互いに関連していますが、同一のものではありません。
この区別を明確にすることによって、不必要な誤解や混乱を避けることができます。
63.専門性を誇張してはならない
研究者は、自らの専門的訓練、経験、および証拠によって裏付けられる範囲において発言しなければなりません。
学際的研究(Interdisciplinary Research)は非常に重要ですが、それによって一人の研究者があらゆる専門分野の専門家になるわけではありません。
専門家による査読や評価を受けていない場合には、その限界を率直に示さなければなりません。
64.弁証活動においても真実性を守らなければならない
ある主張が創造論を支持するように見えるという理由だけで、その主張を公に用いてはなりません。
十分な根拠のない情報や誤った情報は、後に誤りであることが明らかになったとき、キリスト教の証しそのものを損なう可能性があります。
聖書を弁護する働きは、決して誤情報や誇張に依存してはなりません。
真理は、真実によってのみ守られるべきです。
第ⅩⅢ部 キリスト者研究者の品性
65.研究者は謙遜をもって研究に従事しなければならない
すべての知識は、究極的には神から与えられた賜物です。
したがって、研究者は、自らの知識、能力、実績、あるいは社会的評価を誇るのではなく、常に謙遜な心をもって真理を探究しなければなりません。
学問的卓越性は、高慢さの理由ではなく、神への感謝と奉仕へと導くものであるべきです。
66.研究者は忍耐と誠実さをもって真理を追求しなければならない
重要な研究成果は、一夜にして得られるものではありません。
真理の探究には、次のような姿勢が求められます。
• 忍耐
• 誠実さ
• 自己修正を受け入れる謙虚さ
• 継続的な学び
• 困難に直面しても真理を追い求める姿勢
研究者は、短期的な成果や名声よりも、真理への忠実さを優先しなければなりません。
67.研究の究極的な目的は神の栄光である
BSRC におけるすべての研究活動は、単に新しい知識を蓄積することだけを目的とするものではありません。
その究極の目的は、
• 創造主なる神の栄光を現すこと
• 神が造られた被造世界をより深く理解すること
• 教会に仕えること
• 社会に益をもたらすこと
• 真理を証しすること
研究は、神を礼拝する行為(An Act of Worship)として行われるべきです。
研究者は、自らの働きが最終的に神の御栄えを現すものであることを覚え、Coram Deo(神の御前) にあって忠実に務めなければなりません。
第ⅩⅣ部 実施・運用
68.本規程は BSRC に所属するすべての研究活動に適用される
本規程は、聖書科学研究センター(Biblical Science Research Center:BSRC)が実施、支援、出版、または公表するすべての研究活動に適用されます。
これには、例えば次のものが含まれます。
• 学術論文
• 書籍
• 技術報告書
• 学会発表
• 講演
• ウェブサイトの記事
• 教育教材
• デジタルメディア
• AI を活用した研究成果
BSRC に所属する研究者、職員、共同研究者、および研究に携わるすべての者は、本規程を理解し、これを誠実に遵守しなければなりません。
69.本規程は継続的に見直され、必要に応じて改訂される
研究倫理を取り巻く環境は、科学技術の発展や社会状況の変化に伴い、絶えず変化しています。
そのため BSRC は、本規程について定期的な見直しを行い、必要に応じて改訂を実施します。
ただし、改訂は常に、聖書の権威、真理への忠実さ、および改革派キリスト教世界観に基づいて行われなければなりません。
社会の変化は、倫理原則を変更する根拠ではなく、その適用方法をより適切に検討する契機となるものです。
70.研究倫理への献身
BSRC は、研究倫理とは単なる規則の集まりではなく、神の御前において真理に忠実に生きる姿勢そのものであると考えます。
私たちは、神が真理の源であり、すべての知識の創造主であることを信じます。
それゆえ、私たちは研究活動のあらゆる場面において、誠実さ、公平さ、謙遜、愛、そして説明責任をもって行動することを誓います。
私たちの願いは、研究を通して、創造主なる神の栄光が現され、教会が建て上げられ、社会に益がもたらされ、真理への証しが力強く示されることです。
Soli Deo Gloria.
終文
「あなたの御言葉の総和は真理です。」
― 詩篇 119篇160節
聖書科学研究センターは、科学研究とは単なる知的活動ではなく、神から委ねられた聖なる管理責任であると信じます。被造世界を探究するすべての営みは、創造主への畏敬を深め、真理への愛を養い、教会と社会への忠実な奉仕へと導くものであるべきです。
